4.株価推移

順調にコロナ相場から回復して、新高値を狙いにいっている。ひたひたと上がってくる地味な防衛企業といった印象。

5.2021 3Q決算

5.1全体

  • EPSが予想を上回る好調な財務実績。
    • 商用アフターマーケットは前年同期比48%増
    • 自社株を今期10億ドル、累計で20億ドル購入した。
    • FlightAware社およびSEAKR社の買収を発表
    • RISのグローバル・トレーニング&サービス事業の売却を発表
    • プログラムの実行とオペレーショナル・エクセレンスに継続的に注力
  • 1年通期の見通し
    • 売上$64.5B
    • 売上成長:1%
    • Adjusted EPS:$4.10-$4.20
    • フリーキャッシュフロー:+$5.0B

  • 2021 3Q決算
    • 概要
      • $16.2B。(前年比:+10%)(予想は16.36Bで-0.91%のミス
      • EPS:2021 3Q:$1.26, 2020 3Q:$0.56(予想は、$1.09で16.00%のビート)
      • キャッシュフロー:$1.5Bのプラス

5.2部門‐Collins Aerospace Segment

  • Collins Aerospace
    • 売上:$4.5B。YOY 7%成長
    • 営業利益:$478M YOY 558%成長
    • ROS:4%
    • 調整後成長は7%。
      • アフターマーケットが前年比で38%の伸び
      • OEM部品製造では、3%の落ち込み
      • ミリタリーも5%の落ち込み。
    • 営業利益は558%増加。
      • 民間機の高いアフターマーケットの売り上げ。
      • 利益の出やすいポートフォリオ
      • シナジー醸成
      • 低防衛品比率

5.3部門‐Pratt and Whitney Segment

  • Pratt and Whitney
    • 売上:$4.72B。YOY 25%成長
    • 営業利益:$187M YOY NM
    • ROS:0%
    • 調整後の成長は25%だった。
      • 民間機のアフターマーケットの製造が56%の伸び
      • OEMも22%の伸び
      • ミリタリーは2%の伸び
    • 調整後営業利益
      • 利益率の高い民間機のアフターマーケット売上が伸びた。
      • 民間機のOEM製造量の増加
      • 高い販管費と研究開発費

5.4部門‐Raytheon Intelligence &Space Segment

  • Raytheon Intelligence and Space Segment
    • 売上:$3.74B YOY成長なし。
    • 営業利益:$391M YOY12%成長
    • ROS:5%
    • 調整後の成長:フラット。
    • 調整後営業利益:12%上昇
      • 生産性の向上が要因
    • $962Mの機密関連受注あり。
    • 受注残:$18.7B

5.5部門‐Raytheon Missiles and Defense Segment

  • Raytheon Missiles and Defense Segment
    • 売上:$3.90B YOY7%成長
    • 営業利益:$490M YOY 14%成長
    • ROS:6%
    • 調整後成長:7%増
      • 高付加価値のNASAMS(中高度防空ミサイル)とAMRAAM(中距離空対空ミサイル)の販売増
    • 調整後営業利益:14%増
      • 製造の増加。
    • 受注
      • 570MのAMRAAM
      • 432MのGEM-T(パトリオット誘導強化型ミサイル)
      • 358MのWAAM(広域対装甲弾)
      • 291Mのストリンガーミサイル
    • 受注残:6B

6.決算所感

  • EPSは予想:09に対し、1.26とBeatしたものの、売り上げが予想:16.36Bに対して、16.21Bと若干Missした。でも無難な決算だといえると思う。
  • 株価はずばぬけていいわけではないものの、よく経営された企業に思える。今後もじわじわと業績は上がっていくと思う。
  • 民間機のアフターマーケットが前年比で成長しているのは、好感できる。これからさらに成長が加速する可能性がある。ただ、コリンズは、Boeing787、777といったWide Bodyの割合が多く、その回復が遅れているため、業績回復が遅れている面もあり。2023年まで回復しないという見方もある。2022年の見通しについては、1月に具体的な数字を出せるだろう。カンファレンスコールを聞く限り、全体的には業績回復に自信がありそうな印象を受けた。
  • その他セクションも堅実だし、マージン10-12%をコンスタントに稼ぐ力がある。
  • 配当も2%ほどある。また今後数年間で$20Bの自社株買いも目標としている。
  • バランスシートも強固。$7.5Bのキャッシュを保有し、流動性を確保している。